畑の宝石、摘果たんかん|大山さんの畑を訪ねて
先日、来年のたんかん販売について打ち合わせをした大山さん。
今回は、実際にたんかん畑を見せていただきました。
あいにくの曇り空でしたが、畑があるのはモッチョム岳がそびえる麓。
普段、私たちが目にするのは、冬になってオレンジ色に色づいたたんかんです。
けれど、この時期の畑には、青々としたたんかんがたくさん実っていました。

モッチョム岳とたんかん畑
色づいたたんかんとはまた違う美しさ。
濃い緑の葉の中に、青い果実がたくさん下がっています。
どの実を残し、どの実を摘むのか
今の時期に行われているのが、摘果です。
大山さんに、どんな実を摘み、どんな実を残すのかを教えていただきました。

大山さんから説明を受けているところです
すべての実をそのまま育てるのではなく、およそ半分を摘み取るそうです。
そして、残した実を育てて、最終的には一本の木からおよそ300個ほどを収穫するとのこと。
これまで何気なく食べていた一個のたんかんの向こう側に、これだけの選別があることを、畑に立って初めて実感しました。
木にも、それぞれの時間がある
畑には、いろいろな年齢の木があります。
幹の太さを見ながら、
「これは10年くらい」
「こちらは30年くらい」
と教えていただきました。
そして、今年植えたばかりの小さな木もあります。


30年近い木 と 今年植えた若い木
葉の色にも違いがありました。
濃い緑の葉が勢いよく茂っている木は、まだ元気の盛り。
一方で、少し葉の色が薄くなっている木は、だんだん力が落ちてきているのだそうです。
そうした木は、今年の実を収穫したあとで役目を終えることもあると聞きました。
何十年も実をつけてきた木にも、始まりがあり、終わりがある。
畑を歩きながら、たんかんの木にもそれぞれの時間が流れているのだと感じました。
足元に落ちていた「畑の宝石」
畑を歩いていて、とても印象に残った景色があります。
摘果された、たくさんの青いたんかん。

地面に落ちた摘果たんかん
緑の草の上に転がる小さな青い実が、まるで宝石のようでした。
摘果するのは、およそ半分。
一本の木から約300個を収穫するとすれば、それと同じくらいの数の実が、その前に摘み取られていることになります。
これまでは、その摘果たんかんの多くが、そのまま畑へ還り、肥やしになっていました。
それを見ながら、
「これを何かに使えないだろうか」
と、改めて思いました。
摘果たんかんを、まず味わってみる
今回、大山さんから摘果たんかんをたくさんいただいて帰りました。


持ち帰った摘果たんかん と 半分に切ったみずみずしい摘果たんかん
さっそく切ってみます。
まだ青く、小さなたんかん。
口にしてみると、もちろん酸っぱい。
でも、その酸味の中にほんのり甘さがあり、ちゃんと「たんかんの味」がします。
香りもしっかりあります。
まずは難しく考えず、焼酎のロックに搾ってみることにしました。
そのあと、ポン酢や調味料にもしてみる予定です。
商品にすることを急ぐのではなく、まずは大山家と小林家の食卓で使ってみる。
どんな料理に合うのか。
どんな使い方をすると、この青いたんかんの良さが生きるのか。
そこから始めてみようと思います。
畑を知ると、たんかんの見え方が変わる
これまで私たちは、収穫され、オレンジ色になったたんかんを見てきました。
けれど、その実が色づくまでには、摘果があり、木の手入れがあり、何年、何十年という木の時間があります。
そして、その途中で摘み取られてきた青いたんかんもありました。
実際に畑へ行き、大山さんから話を聞いたことで、一個のたんかんの見え方が少し変わった気がします。
「畑の宝石」だった摘果たんかんが、これから食卓でどんなものになるのか。

まずは自分たちで楽しみながら、試してみます。

